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診療科案内 Specialty guidance 診療科案内Specialty guidance

脳神経外科の取り扱っている主な疾患

 脳神経外科の疾患は多岐にわたりますが、脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍はもとより、三叉神経痛、顔面痙攣、てんかんなどの機能外科、水頭症、脊椎・脊髄手術、先天奇形など、様々な疾患を診療することが可能な体制を整えています。

 脳腫瘍では、髄膜腫、下垂体腺腫(先端巨大症、クッシング病などの機能性腺腫や非機能性腺腫)をはじめとした良性腫瘍、転移性脳腫瘍や神経膠腫などの悪性腫瘍を対象としています。化学療法や各種放射線治療、オプチューン(NovoTTF-100A)やギリアデル脳内留置錠(BCNU wafer)などの特殊な治療、小児科や内分泌内科を初めとした他科と連携した集学的治療も可能です。

 脳血管障害では、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血、脳動静脈奇形、重篤な脳梗塞に至る脳塞栓症に対して、24時間体制で対処しています。脳動脈瘤に対しては開頭術によるネッククリッピング術、血管内治療によるコイル塞栓術、脳梗塞にはtPA静注療法はもちろんのこと、カテーテルによる血栓回収術を積極的に施行しています。内頚動脈狭窄には内膜剥離術、ステント留置術のどちらにも対応しています。脳血管の狭窄に対しては、十分な血流評価を行った上で、必要とあらば、バイパス術を行っています。
 てんかん診療は、土浦厚生病院と連携し、てんかんセンターとして機能しています。2019年には筑波大学もてんかんセンターになり、県内2つのてんかんセンターとして互いに協力しあい、てんかん診療向上に務めています。てんかんの手術は、迷走神経刺激装置留置、焦点切除、脳梁離断、大脳半球切除などが可能です。
 顔面痙攣は、脳神経内科でボトックス治療を行っていますが、当科で行う根治的な微小血管減圧術もお薦めです。歯痛や顔面痛が起こる三叉神経痛も同様に手術療法を行っています。

【主な診断 / 治療手技 / 手術等】

 主な診断器機; CT、3.0テスラMRI、脳血管撮影装置、SPECT(脳血流評価、パーキンソン病などの診断)、PET(がん診断)。
 治療手技、手術; 一般的な開頭術以外に、低侵襲治療を目指した内視鏡手術(下垂体腫瘍、第3脳室底開窓術による水頭症手術、血腫除去など)も行います。脳腫瘍に対しては、術中ナビゲーションや術中MRIで脳の損傷を最小限に最大限の腫瘍摘出を目指しています。頭部外傷には術中CTを駆使し、脳血管障害には、ハイブリッド手術室において、術中血管撮影・血管内治療も併用しています。

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