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小児科

病気の子どものご家族・保護者の皆様へ

 かわいいお子さまが病気になった時は、心配で不安ですね。土浦協同病院小児科は総合小児医療を第一に考えて診療していますので、我々に何でも御相談下さい。当院は小児科、新生児科、小児外科があって、子どもの様々な病気に対応します。

土浦協同病院小児科の概要

 土浦協同病院小児科は1971年に開設し、今年で47年目です(2018年)。1978年未熟児センター、1986年PICU(小児集中治療室)ができて、1992年小児科・新生児科に分割し、2009年小児外科が加わりました。

 2003年小児救急拠点病院、2006年総合周産期母子医療センター、2008年小児救急中核病院(茨城県保健医療計画)になっています。

 小児科専門医基幹研修施設、小児循環器専門医修練施設群、小児神経専門医研修認定施設、新生児専門医基幹施設です。これらの専門診療と専門医育成を行い、また、東京医科歯科大学との連携で小児血液・免疫、小児腎臓、小児内分泌代謝、小児アレルギーの診療体制も整えています。2019年には臨床遺伝の専門医も有することになり遺伝相談にも対応しています。

 

子どもの急病について

  1. 私達は、小児医療の原点である小児救急医療の診療体制の充実に努め、24時間365日対応します。ただし、平日日勤帯に比べて診療機能が限られること、子どもの病気は発症後2〜3日で進行することがあることから、時間外(休日や17時以降朝8:30まで)に受診した場合は翌日以降の平日日勤帯に再受診することをお勧めします。
  1. 「いつもと違う」の気づき

 これがとても大事です。図1に、茨城県こどもの救急ってどんなときp2-3の「救急受診の目安・判断チェックリスト」を掲載しますので、参考にして下さい。これらの症状の一つでもあれば、医療機関に相談してください。お子さまを日頃からよく観察して、いつもはどのような状態か、今はいつもとどこがどう違うのかを考え、言葉で伝えられるようにしましょう。

  1. 小児救急医療情報ツール

 子育てする保護者の皆様、ご家族の皆様のために、小児救急医療情報が用意されています。これらをスマートフォン等に登録して、時々見て、いざという時に使えるようにしておいてください。どんな時にどれを使うかは図2をもてください。

①こどもの救急ONLINE-QQ

 http://kodomo-qq.jp

 日本小児科学会が作成したもので、「こどもの事故と対策」にもリンクしています。

②こども救急ガイドブック(茨城県:子どもの救急ってどんなとき)

https://www.qq.pref.ibaraki.jp/static/documents/manual/h28kodomo_book.pdf

 茨城県地域医療対策協議会小児救急医療部会が作成しました。医療機関の案内も載ってます。

③#8000または03-5367-2367

 各都道府県で行う小児救急電話相談事業です。茨城県は時間外の全ての時間に対応しています。

④救急医療情報システム

 https://www.qq.pref.ibaraki.jp

 都道府県別に作成されており、医療機関案内も含めて、たくさんの情報があります。

 

お子さまが健やかに育つために

 私達小児科医は、病気を持つ持たないにかかわらず、子どもたち全てが健やかに育つように、一人ひとりのお子さまを大切に見守ります。

  1. 乳幼児健診、園・学校検診、予防接種、発達健診、事故予防

 わが国には、子どもの発育・成長に合わせて細かくチェックを行う制度が用意されています。内臓疾患や発達などを、早い段階でチェックして、治療に結びつけます。これらを理解して、ご活用下さい。

 また、感染予防、予防接種や事故予防なども、子どもたちには重要です。

  1. 小児慢性疾病

 子どもには多様な慢性疾病があります。特別な日頃のケアや治療が必要なことや、医療費がかかることがあります。小児慢性特定疾病、指定難病の制度の利用を含めて、これらの疾患の診断・治療・医療費相談等について、小児科医・他科医師・看護師・社会福祉士等が十分に対応します。

 小児慢性特定疾病 https://www.shouman.jp

 指定難病 http://www.nanbyou.or.jp/entry/5460

  1. 移行期医療、在宅医療

 当科は小児循環器科、小児神経科、それ以外も含めて、成人期に達した小児科発症慢性疾病の診療を行っています。ご相談下さい。在宅医療を積極的に行い、在宅人工呼吸療法は、今までに25例(侵襲的人工呼吸のみ)の患者に導入して、常時10名前後の訪問診療、レスパイトケアを行っています。

障がいを持つ子の医療

 周産期医療の進歩・整備によって、日本は赤ちゃんが生まれてすぐに死んでしまうことが世界で最も少ない国となりました。諸外国に遅れをとっていた予防接種も整備され、重篤な感染症になってしまう子どもは大きく減少しました。ただ、それでも、様々な病気や事故で大きなダメージを受け、重大な後遺症をのこしてしまう子どもたちがいます。治療手段のない先天性の病気をもった子どもたちもいます。私たちは、小児医療の目標は「病気を治すこと」にとどまるのでなく「子どもが家族(保護者)と共に安心して幸せな生活を送る手助けをすること」と考えています。完全に治すことができず、様々な機能障害をもつことになった子どもたちに対しても、その子が地域の中で安全に安心して楽しく生活ができるように支援を続けたいと考えています。

 院内では障がいを持つ子に関連する委員会や勉強会が定期的に開催されており、小児科医・看護師にとどまらずリハビリテーション医・セラピスト・臨床工学士・栄養士・臨床心理士・社会福祉士など、多くの職種がそれぞれの専門性を発揮し、院外の行政・教育機関ともつながって、障がいを持つ子どもの生活をより良いものにするように活動を続けています。

小児科医を目指す医学生・初期研修医の方へ

 当院で研修して、小児科医・新生児科医として巣立っていく方がたくさんいらっしゃいます。当院はJCEP認定の初期臨床研修病院であり、小児科専門医基幹プログラムを有し、東京医科歯科大学と連携して小児科医を育てています。様々な疾患の小児患者さんが多く、地元の家族の方々の信頼も厚いことが、研修を行う上で大きな魅力になっています。

《小児科医をめざす医学生の方へ》

 初期研修プログラムは自由度が高く、1年次からでも小児科・小児外科・産婦人科の研修を選ぶことができますし、2年間のうち8ヶ月間が自由選択になります。病院見学にいらして下さい。

《小児科医をめざす初期研修医の方へ》

 総合周産期母子医療センター、新生児科、小児外科があるので、茨城県南東部地域からたくさんの小児患者が集まってきます。様々な疾患の子どもたちと出会い、子どもの誕生や発症から、診断・治療、そして予後、在宅医療に至るまで、子どもの成長と病気の自然歴をみることで、小児医学を学んでいくことが出来ます。

 小児科専攻医は10名前後で、指導医がマンツーマンで丁寧に指導します。そして、もっとも多くを教えてくれるのは子どもたちであり、その家族であることを認識して研修に励んで下さい。

 あおぞら診療所(前田浩利医師)と連携して、小児在宅医療を研修プログラムに含めています。

 当院は初期研修医が各学年20名前後おり(公募研修医14名、あとは襷)、小児科必修研修を行っていますので、専攻医の方々に初期研修医の教育指導にも参加していただきます。

 当院の初期研修、専門研修に興味を持たれた方、病院見学を希望される方は、総合病院土浦協同病院臨床研修委員会へ連絡下さい。

 

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