〇 がん遺伝子パネル検査
緩和ケアは、末期がんの患者さんだけが対象ではなく、がんの診断時や治療中から、他の治療と併行して提供されるようになっています。緩和ケア病棟に入院できるのは、がんの診断のついた患者さんですが、外来や一般病棟で提供される緩和ケアは、がんだけではなく、心不全、呼吸困難、がん以外の原因による痛み、神経痛(神経障害性疼痛)、慢性疾患に伴う心理的なストレス、など多岐にわたります。
悪性腫瘍全般
■ 私(家族)が、「遺伝する病気」と診断されました。病気について、もっと詳しく知りたい。
■ 親戚の中に同じ病気の人が何人かいると知りました。私や子どもも同じ病気になるのか聞きたい。
■ 医師から遺伝子検査をすすめられました。どんなことがわかりますか。
■ 子どもに先天性の病気があり、次の子どもがほしいのですが心配です。
■ 子どもの病気の診断がつかず、どうしたらよいか悩んでいます。
■ 妊娠したのですが、赤ちゃんに異常がないか心配です。
■ 高齢妊娠なので、赤ちゃんに異常があると確率が高くなると周りの人に言われ心配です。
■ 自分の病気が子どもに遺伝しないか心配です。
■ 医師から遺伝子検査をすすめられました。どんなことがわかりますか。
以上のような不安や悩みがあって相談したい方などが対象となります
遺伝性乳がん卵巣がん症候群の場合、将来的に反対側の乳房や卵巣にがんができることが心配されます。2020年4月が健康保険で予防的な手術を受けられるようになりました。
■ 乳がんを発症していない反対側の乳房に対して対側リスク低減乳房切除術(予防的に手術で乳房を切除すること)の検討
■ 卵巣がんや卵管がんを発症していない場合は、リスク低減卵管卵巣摘出術(予防的に手術で両側の卵巣と卵管の摘出を行う)の検討
に関して、遺伝カウンセリング室にご相談ください。
強心剤を使用する必要のある方や状態が変化しうる手術後の方
心臓血管外科:狭心症 心臓弁膜症 解離性大動脈瘤 胸部・腹部大動脈瘤 閉塞性動脈硬化症など
呼吸器外科:肺癌 難治性気胸 など
脳神経外科:脳腫瘍 脳動脈瘤 頸動脈狭窄 もやもや病 てんかん など
腹部外科:食道癌 胃癌 大腸癌 肝臓癌 膵臓癌 胆管癌 など
内科、外科、小児科など当該科を問わず状態不良のため集中治療の適応と判断された方
乳腺腫瘍(乳癌、線維腺腫、乳頭腫、葉状腫瘍など)
乳腺炎、乳腺膿瘍(授乳期、非授乳期)
【代表疾患】
眼瞼下垂症:まぶたが重い、見えづらい
眼瞼内反症:まつ毛が眼に当たって痛い
眼瞼外反症:まぶたが閉じられなくて痛い
眼窩腫瘍 :目のまわりのできもの
【レーザー治療】
機種 :Qスイッチルビーレーザー
保険診療:太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性色素沈着症
自費診療:シミ取り、刺青(tattoo)の除去
【美容診療】
美容診療(自費診療)はシミ治療・刺青(tattoo)の除去・AGA治療(ザガーロ)のみです。
当院では他院で行った美容手術の合併症による診療、相談は行っておりません。
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、抗リン脂質抗体症候群、リウマチ性多発筋痛症、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎、側頭動脈炎、ベーチェット病、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、RS3PE症候群、成人スチル病、再発性多発軟骨炎、IgG4関連疾患
生検材料組織診断 |
治療方針を決めるために消化器・呼吸器の内視鏡検査で採取された病変の一部や、さまざまな臓器の腫瘍の一部などを切除して標本にし、診断します。 |
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手術材料組織診断 | 手術により摘出された臓器・組織を病理医が肉眼的に確認し、診断に必要な部分を標本にします。その標本を顕微鏡で観察し、組織型・進行度・転移の有無などを診断します。 |
手術中迅速組織診断 ・迅速細胞診断 |
術前に生検ができなかったものを手術中に一部採取し、10分ほどで標本作成して診断します。また、切除材料の断端を検索し、病変が取りきれたかどうかの確認も行われます。 |
細胞診断・セルブロック法診断 | 尿、腹水、胸水、喀痰中に脱落剥離した細胞や、子宮癌検診で採取された細胞を顕微鏡で検査します。また、乳腺や甲状腺などに細い針で穿刺吸引して採取された細胞を検査することもあります。細胞を集めてブロック化し、生検組織と同様に顕微鏡で診断します。 |
病理解剖 | 不幸にしてなくなった患者様をご遺族の承諾のもとに死体解剖保存法に基づいて解剖させていただくことです。解剖する事により、死因・治療効果・進行度・などを検索します。 |
病理外来 |
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電子顕微鏡検査 | 通常の光学顕微鏡ではわからない微細な細胞構造を調べるために使用されています。主に糸球体腎炎の診断、悪性腫瘍などの細胞微細形態を観察し、病理診断の補助としています。 |
免疫組織化学検査 | 通常の病理標本だけでは診断できない特殊なタンパクなどを染め出し、そのタンパクの有無や組織中の局在により診断の補助として活用されています。 |
遺伝子検査 | 病理診断補助情報として分子標的治療の指標となる項目や病原生物の特定などの遺伝関連検査を院内で行っています。 |
がん治療を行うすべての診療科の外来化学療法が実施されています。
準備中
脳神経外科の疾患は多岐にわたりますが、脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍はもとより、三叉神経痛、顔面痙攣、てんかんなどの機能外科、水頭症、脊椎・脊髄手術、先天奇形など、様々な疾患を診療することが可能な体制を整えています。
脳腫瘍では、髄膜腫、下垂体腺腫(先端巨大症、クッシング病などの機能性腺腫や非機能性腺腫)をはじめとした良性腫瘍、転移性脳腫瘍や神経膠腫などの悪性腫瘍を対象としています。化学療法や各種放射線治療、オプチューン(NovoTTF-100A)やギリアデル脳内留置錠(BCNU wafer)などの特殊な治療、小児科や内分泌内科を初めとした他科と連携した集学的治療も可能です。
脳血管障害では、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血、脳動静脈奇形、重篤な脳梗塞に至る脳塞栓症に対して、24時間体制で対処しています。脳動脈瘤に対しては開頭術によるネッククリッピング術、血管内治療によるコイル塞栓術、脳梗塞にはtPA静注療法はもちろんのこと、カテーテルによる血栓回収術を積極的に施行しています。内頚動脈狭窄には内膜剥離術、ステント留置術のどちらにも対応しています。脳血管の狭窄に対しては、十分な血流評価を行った上で、必要とあらば、バイパス術を行っています。
てんかん診療は、土浦厚生病院と連携し、てんかんセンターとして機能しています。2019年には筑波大学もてんかんセンターになり、県内2つのてんかんセンターとして互いに協力しあい、てんかん診療向上に務めています。てんかんの手術は、迷走神経刺激装置留置、焦点切除、脳梁離断、大脳半球切除などが可能です。
顔面痙攣は、脳神経内科でボトックス治療を行っていますが、当科で行う根治的な微小血管減圧術もお薦めです。歯痛や顔面痛が起こる三叉神経痛も同様に手術療法を行っています。
主な診断器機; CT、3.0テスラMRI、脳血管撮影装置、SPECT(脳血流評価、パーキンソン病などの診断)、PET(がん診断)。
治療手技、手術; 一般的な開頭術以外に、低侵襲治療を目指した内視鏡手術(下垂体腫瘍、第3脳室底開窓術による水頭症手術、血腫除去など)も行います。脳腫瘍に対しては、術中ナビゲーションや術中MRIで脳の損傷を最小限に最大限の腫瘍摘出を目指しています。頭部外傷には術中CTを駆使し、脳血管障害には、ハイブリッド手術室において、術中血管撮影・血管内治療も併用しています。
先天性心疾患(心室中隔欠損症、ファロー四徴症など)
川崎病
てんかん
発達障害
ネフローゼ
糖尿病
低身長
小児喘息
遺伝性疾患
心臓カテーテル
長時間ビデオ脳波
知能検査
腎生検
ホルモン負荷試験
子どもの急病で困ったとき、不安なときにお使い下さい。
とくに、1の救急受診の目安・判断チェックリスト(2-3ページ)に該当するとき は、1、4で診療機関を探して、電話してから受診して下さい。
脳卒中は、脳神経内科が取り扱う最も多い疾患です。当院でも脳神経内科と脳神経外科合同チームで入院された患者数は、令和4年度で総数480人でした。脳梗塞(266人)、脳出血(117人)、くも膜下出血(33人)、その他、脳静脈洞血栓症や血管炎に伴うものなどがあります。脳梗塞は、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓の3つに大別されます。Branch atheromatous disease (BAD)は穿通枝と呼ばれる細い動脈が閉塞する脳梗塞で日本人には多い病型の脳梗塞ですが、前2つの病型の中間のような位置づけです。心原性脳梗塞は、その大部分は、非弁膜症性心房細動のため心臓の左房内に生じた血栓が脳血管で飛んで脳血管を閉塞し脳梗塞を起こします。この病型は、抗凝固療法により左房内の血栓ができないようにして予防します。心原性脳塞栓は、内頚動脈や中大脳動脈などの脳の太い動脈を閉塞し大梗塞を起こし、亡くなられたり重篤な後遺症を残します。脳梗塞に対する超急性期t-PA治療は、発症後4.5時間以内に行う必要があります(令和4年度は21例)。症例によりカテーテルによる血管内治療で血栓を除去することにより神経症状が劇的に回復することもあります。脳梗塞を発症したと思えば直ぐに病院を受診してください。
神経変性症の主な疾患として、パーキンソン病、脊髄小脳変性症や筋萎縮性側索硬化症が挙げられます。歩行障害は、簡単に年齢のせいにしないでください。
ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性多発根神経炎など免疫介在性ニューロパチーや重症筋無力症は、免疫抑制剤の投与や免疫グロブリン大量療法、また腎臓内科の協力のもと血漿交換を、症例ごとに慎重に選択して行っています。
多発性硬化症に対しては、ナタリズマブやオファツムマブ、シポニモドなどの疾患修飾薬の導入なども積極的に取り組んでいます。
眼瞼痙攣、半側顔面痙攣や痙性斜頸のボツリヌストキシンの局注も外来で行っています。
年間入院患者数594人(2022年)